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アメリカ軍から供与された航空自衛隊のカーチスC-46輸送機は、第二次世界大戦前の機体のため、老朽化が著しかった。このため代替となる次期輸送機(C-X)の導入が急務となり、輸入か国産か検討した結果、国産に決定しました。
川崎重工業を中心として、富士重工業、新明和工業、日本飛行機、昭和飛行機の5社が分担生産することが決定、川崎で総組み立てが行われました。エンジンはプラット・アンド・ホイットニー製JT8D-9ターボファンエンジンを三菱のエンジン部門がライセンス生産することとなりました。
試作1号機(XC-1)の製造は1969年(昭和44年)夏より始まり、川崎の岐阜工場で最終組み立てが行われ、1970年(昭和45年)8月にロールアウト、11月12日に初飛行。
JT8D-9ターボファンエンジンによって、C-1は600メートルの滑走路で離着陸が可能であり、高空での高速性能にも優れています。また、中型機であるにも関わらず、空中で機体を90度近く傾けての急旋回が可能な高機動能力を持つ。その動きはまさに戦闘機なみです。
しかしC-1は内部燃料タンクのみの場合、その航続距離は岐阜を中心として北海道・九州までと短く、沖縄まで行こうとしたら増槽を搭載しなければなりません。その為空自ではC-130を導入することになってしまいました。そしてC-1は31機で製造終了となり、現在では20機程しか運用されていません。C-1は2012年から退役が始まり、近年では次期輸送機C-2の開発が進んでいます。
それではモデルを見て行きましょう。
モデルは1/250スケールで全長116mmとかなり小さいです。
入間基地所属の第2輸送航空隊 第402飛行隊所属機です。
カーゴローディングランプ。
JT8D-9エンジン。
ノーズレドーム、前脚付近。
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